私が家具職人になった理由 - イタリアから日本へ、30年以上木と向き合ってきた歩み

家具職人Andreaが工房で木材のサンプルを選んでいる様子

私が家具職人になった理由 - イタリアから日本へ、30年以上木と向き合ってきた歩み

こんにちは。
「一歩!一歩!完歩!!」のAndrea(アンドレア)です。

今回は、私がどのような道を歩み、現在の家具づくりにたどり着いたのかをご紹介したいと思います。

家具をご購入いただくお客様の多くは、デザインや価格だけでなく、「誰が作っているのか」も大切に考えてくださいます。

少し長くなりますが、私のものづくりの原点を読んでいただけたら嬉しいです。


木工との出会いは学生時代

私はイタリアで、美術と技術を学ぶ専門的な学校を卒業しました。

一般的な美術高校とは少し異なり、デザインだけではなく、実際に木材を加工し、家具を製作する技術も学ぶ学校でした。

図面を描くだけではなく、自分の手で作品を作り上げることを毎日のように経験し、この頃から「木でものを作る仕事」に魅力を感じるようになりました。


オーダー家具職人としての第一歩

卒業後は家具工房に就職し、オーダーメイド家具の製作に携わりました。

キッチン収納、本棚、テレビボード、クローゼットなど、お客様のご要望に合わせて、一つひとつ製作する毎日でした。

既製品では対応できないサイズやデザインを形にする仕事は難しい反面、とてもやりがいがありました。

この時代に、家具づくりの基本を徹底的に学ぶことができました。


木製サッシ・木製建具の製作へ

その後は木製サッシや窓、ドアなど、建具製作にも携わるようになりました。

家具とは違い、建具は高い精度と耐久性が求められます。

わずかな誤差でも動きが悪くなってしまうため、細部まで丁寧な仕事が必要です。

この経験は現在の家具づくりにも大きく生かされています。


営業という新しい経験

製作だけではなく、木製サッシやドアの営業職も経験しました。

お客様と直接お話しし、ご希望を伺い、最適なご提案をする仕事です。

この経験から学んだのは、「良い家具を作ること」と同じくらい、「お客様の話をしっかり聞くこと」が大切だということでした。

現在もオーダー製作では、この経験が大きな財産になっています。


2008年、日本へ

2008年、私は日本へ来ました。

最初は言葉や文化の違いに苦労しましたが、日本の職人文化や丁寧なものづくりに触れ、「もっと技術を磨きたい」と強く思うようになりました。

日本では木工職人として働き、主にオーダー家具や建具製作に携わってきました。

テレビボードだけでなく、収納家具、カウンター、建具など、数え切れないほどの製作に関わることができました。


そして独立へ

長年勤務した会社を経て、2025年に独立しました。

現在は「一歩!一歩!完歩!!」として、一人で設計・製作・仕上げ・発送まで責任を持って行っています。

大量生産ではありません。

一台一台、お客様のためだけに製作しています。

サイズ変更、樹種の変更、収納の変更など、できる限り柔軟に対応しています。


私がテレビボードを作り続ける理由

数多くの家具を製作してきましたが、その中でもテレビボードは家族が毎日集まる場所に置かれる家具です。

だからこそ、

「長く使えること」

「飽きのこないデザインであること」

「無垢材の温かさを感じられること」

この3つを特に大切にしています。

流行だけを追うのではなく、10年後、20年後も愛着を持って使っていただける家具を目指しています。


最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

インターネットでは家具を実際に触っていただくことはできません。

だからこそ、私は製作者として、自分自身の経験や考えもお伝えしたいと思っています。

これからも一歩ずつ。

丁寧な家具づくりを続けていきます。

今後とも「一歩!一歩!完歩!!」をよろしくお願いいたします。