こんにちは。「一歩!一歩!完歩!!」のAndrea(アンドレア)です。
家具を選ぶとき、多くの方が一度は考えるのではないでしょうか。「量販店やネットで買うか、それともオーダーメイドにするか」。
どちらが正解ということはありません。ただ、それぞれに向いている場面があります。今回は、職人としての立場から、正直に違いを比較してみたいと思います。
サイズ・空間への合わせやすさ
既製品は規格サイズで作られているため、「あと5cm小さければぴったりなのに」ということがよくあります。特に日本の住宅は部屋の形や柱の位置が独特なことも多く、既製品では対応しきれないケースが少なくありません。
オーダー家具なら、幅・奥行き・高さをミリ単位で調整できます。壁面の凹凸や配管の出っ張りを避けた設計も可能です。
素材の質
量販店の家具は、コストを抑えるために集成材や合板が使われることが一般的です。これ自体は悪いことではなく、用途によっては合理的な選択です(実際、当工房でも集成材を使った製品をご用意しています)。
一方で無垢材にこだわりたい場合、量販店では選択肢が限られます。オーダーなら、桧・杉・タモ・ホワイトアッシュなど、お好みの樹種を選んでいただけます(樹種ごとの違いは[こちらの記事]でも詳しく紹介しています)。
耐久性・長く使えるか
既製品の大量生産家具は、5年、10年と使ううちに、接合部のゆるみや反りが出てくることがあります。
職人が手作業で加工・組み立てを行う家具は、細部の仕上げに時間をかけられる分、長期間の使用に耐えやすくなります。当工房の家具も、無垢材の性質を活かしながら、10年後、20年後も愛着を持って使っていただけることを目指して作っています。
デザインの自由度
既製品は「用意されたデザインから選ぶ」形になりますが、オーダーなら収納の配置、扉の数、取っ手の有無など、細かい部分まで相談しながら決めていけます。「このスペースに、こんな機能がほしい」という要望を形にできるのがオーダーの強みです。
価格について、正直に
ここは正直にお伝えしたい部分です。オーダー家具は、既製品に比べて価格が高くなる傾向があります。手作業による製作時間、素材選び、個別対応のすべてにコストがかかるためです。
ただ、既製品のサイズが合わず、結局買い替えることになったり、隙間に別の収納を追加購入したりすると、トータルでは大きく変わらないケースもあります。「今すぐ安く済ませたいか」「長く使えるものに投資したいか」、ご予算とご希望のバランスで考えていただくのが一番だと思います。
どちらを選べばいいのか
正直なところ、部屋のサイズにちょうど良い既製品が見つかるなら、それで十分なこともあります。無理にオーダーをおすすめするつもりはありません。
ただ、「サイズが合わない」「既製品では物足りない」「長く使えるものが欲しい」「誰が作ったものか分かる安心感がほしい」——そう感じたときは、オーダーメイドという選択肢を思い出していただけたら嬉しいです。
私自身、イタリアでの修行から日本での30年以上の歩みの中で、一台一台に向き合うものづくりを大切にしてきました(詳しくは[私が家具職人になった理由]でもお話ししています)。
サイズや素材について、まずは気軽にご相談いただくだけでも構いません。あなたのお部屋にぴったりの一台を、一緒に考えさせてください。